スグロ流動物辞典 ~淡水の王、鯉~
記念すべき一発目は、なんと鯉である。
「なーんだ。鯉か。」と思ったそこのあなた。軽く見てはいけない。こいつら実はとんでもない力を秘めているのだ。
日本人ならば見たことない人などいないだろう。近所の川を悠々と泳ぐ姿を誰しもが思い浮かべる事が出来るハズだ。
俺の通ってた小学校には池があって、そこにも鯉が何匹と泳いでいました。
当時10歳だったスグロ少年は「長い草の先にミミズ縛りつけて垂らしたら鯉釣れんじゃねーの。」とトライしてみたところマジで釣れてしまい、教師に半端なく怒られたという苦い過去があります。
実家近所の川にはおばあさんが毎日餌をあげる事によりスーパーメタボリックと化した鯉もいます。
ここ!ここなんです!
このように「ほぼどこの河川、湖沼でも見れる」というのが、コイツの何よりの強みなのだ!日本人にとっては当たり前かもしれないけど、これがすごい事なんだ!
環境適応力がズバ抜けているのである。
多少の汚染ならものともせず、暑さにも寒さにも適応出来る。そして非常に貪欲な雑食性である為飢えることもほぼなく、何十年と生きる事でサイズも増し外敵も減っていく!
昨今日本で繁殖してしまっている外来種、アリゲーターガーやチャネルキャットフィッシュ等には勝てないだろうが、それらを除けば文句無しで「淡水の王」だと思う。
その為本来生息していなかった河川や湖沼に「綺麗だから」と安易に放ってはいけない。鯉のあまりの強さに生態系がガンガン崩れていってしまうからだ。
現に北アメリカなどでは外来生物として猛威を奮っており、「世界の侵略的外来種ワースト100」にもガッツリ載ってしまっている。
つまり、「繁殖したらマジやべーヤツ世界ランキングトップ100」にノミネートされているという事である。
皆、落ち着いて、もう一度ちゃんと読んでくれ。世界ランキングだぞ。およそ140万種類あると言われる生き物の中でトップ100に入るんだぞ。完全に脅威だろ。
日頃普通に見かける鯉にも、こういう一面があったりするのだ。
よって「貪欲な雑食性」で攻撃力をC、「圧倒的なタフネス」で守備力A、「見た目綺麗だよね」という点で特殊をDとさせていただく。
判定
攻撃力:C
守備力:A
素早さ:D
特殊:D
総合:B
ちょっと鯉のネガティブキャンペーンみたいになってしまったが、個人的に鯉は大好きだ!近所の川や池を泳ぐ鯉はとても優雅で心落ち着くものがある。餌やりも楽しいし、人に懐くのもGOOD!
鯉にしても人間にしても、安易な放流などせず良い関係性でこれからも付き合っていきたいですね。
スグロ