スグロ流動物辞典 ~猛毒のバーテンダー、オオスズメバチ~
日本でもなんだかんだ毎年ニュースで見ているような気がします。皆さんもよくご存知かもしれませんね。
でも「スズメバチの事なんか知ってるよー。なんか2回刺されたらダメ的なヤツでしょ?」と思っているそこのYOU!
甘い、甘すぎるぜ。こいつらの生態、そしてその凄まじい戦闘力は、他の追随を許さない。
夏から秋にかけて被害が起きやすくなるスズメバチ。これを読んで刺されないよう注意しよう!GO!!
さて、今回のタイトルは「猛毒のバーテンダー」ですが、何故バーテンダーなのか。
それはスズメバチの毒が別名「毒のカクテル」と呼ばれている事に起因する。
ちょっと作り方をご紹介しましょう。皆さんもお家でレッツトライ!
まず、どこのご家庭にもあります細胞壁破壊担当のホスホリパーゼを少々。そしてたんぱく質分解担当のプロテアーゼも加えます。香り付けに炎症を起こさせる担当のヒスタミンを滴し、彩りに他各種アナフィラキシーショック(過剰アレルギー反応)を狙う大量の混合毒を散らしましょう。そして最後のアクセントとして「周りの仲間を呼び寄せるフェロモン」を加えます。
それをシェイカーでシャカシャカ振ってください。オオスズメバチの猛毒が出来上がります。
………。
もう悪意の塊だろこれ。絶対飲みたくありません。この毒の混合量が「毒のカクテル」と呼ばれる所以である。
更にこいつらはその猛毒に慢心する事もなく、地の戦闘力まで凄まじい。
肉を噛み千切るほどの顎の力に、はたいたくらいじゃノーダメージな堅い身体。
そして何より怖いもの。それは………。
「それらが大挙して押し寄せる」事である。
一個体の戦闘力に加え、数の暴力を用いて対象の殲滅に当たる。
マジで個人的に昆虫の中ではトップ3に入る戦闘力だと思う………。
判定。
攻撃力は強力な顎の力と数の暴力により文句無しのA。堅い骨格と繁殖力により守備力B。そして毒のカクテルにより特殊をBとさせていただく。
攻撃力:A
守備力:B
素早さ:C
特殊:B
総合:B
自分の周りをホバリングしてたら、巣に近付いてしまっているサイン!そして顎をガチガチ鳴らし始めたら「マジでキレるサイン」です。
決して焦らず、ゆっくりその場を離れよう。
ノーガードで人間が立ち向かっても勝ち目はない。