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当たり前だと思っていたのに

あなごです。

先週はブログサボりました。

今年はサボらず、遅れてでも書こうと思ってたんですが、ついにサボってしまいました。

というか、最近のメンバーサボりがちなので、そろそろブログ皆勤賞の鷹也に喝を入れてもらおうかと思います。

今、この静岡を始め、世界はとんでもない混乱の真っ只中にあります。

北海道では、緊急事態宣言が発表されました。

言葉の通り、非常事態を知らせるためのものです。

日本では法的拘束はありませんが、国によっては市民の権利を制限し、国の権利を拡大させる効果を持っています。

最も分かり易い例が、戦争でしょう。

こういった宣言は、国民の安全を守るという大義名分のもと行われます。

今回も、道民の安全を守るという理由のもと、宣言がなされ、感染拡大を防止するため外出を自粛するよう発表がありました。

これ以上の感染拡大を防止するためにも、必要な措置であったでしょう。

あくまで個人的見解ですが、この宣言を非難するつもりはありません。

必要に駆られた措置であると理解しています。

国として、最大公約数の幸福を実現するため、

統制する力は時に必要です。

しかしそれは、大きい力であることも、時には理解しなければならない。

それが間違った方向に使われてしまったら意味がない。

そのことは、常に念頭に置かなければならないことだと思うのです。

当たり前だと思っていた日常は、こうも簡単に崩れてしまうものなのかと、日々実感させられるばかりです。

数々のイベント、公演が中止になり、芸術活動への厳しい目があるのが現実です。

これは正式な発表ではありませんが、エイトの公演も予断を許さない状況であることはご理解下さい。

こうした自然界の脅威に、僕たちの日常はいとも簡単に壊されてしまうのですね。

地震や台風、洪水、あらゆる日常崩壊の合図が潜む日本において、それから逃れることはできないとはいえ、今日、ここまでそのことについて当事者意識を持ったことはありませんでした。

記憶に残る一番古い感染症はやはりSARSですが、当時小学生だった事を差し引いても、どうしても自分にとっては対岸の火事でしかなかったです。

当事者にならなければその恐ろしさに気づけないほど、自分は愚かでした。想像力のない人間でした。

今、この日ほど、いつも通りに続き、嫌でもやってくる日常を愛おしいと感じたことはありません。

当たり前は当たり前じゃないと気づいた時に、その大事さに気づくのですね。

自分たちがどれだけの幸運の上で舞台に立っているのか。これでもかもいうほど痛感しています。

閑散とした街に、人が戻って欲しい。

疑心暗鬼になる人の心に、暖かな灯りが灯って欲しいと、切に願います。

経済という目に見えない脅威よりも、感染症という(厳密には目に見えないけど)分かりやすい脅威を目の前にして、やっと国の重要さ、政治の重要さに気づいた人が多くいると思います。

やはり僕たちは、改めて考えなければならない。

結局日常は、自分たちの手で守り、つくっていかなければ続かないものなのだと思います。

続けていかなければならない。

日常を認識するためには、非日常が必要。

想像力が必要。

やはり、演劇には価値がある。

その結論にたどり着いたことに安堵し、

あなごは、万全の対策を施した上で、

日常を送ります。

ほら、熊ちゃんも手を上げて宣誓しているよ。

この度のコロナウイルス感染によって亡くなった方々のご冥福と、病に伏している方々の一刻でも早い快復と、事態の収束を心より願います。

月曜担当 長島弘志

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