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天災

もういよいよ8月も終わりです。

静岡市の小中学校はもう学校が始まっていて、もうすぐ高校も新学期が始まりますね。

僕も2学期の授業準備にてんてこ舞いで、新しい季節の訪れを感じさせます。

 

相変わらず暑いままですけどね!

 

どうも、月曜日にさわやかな風を吹かす静岡のニューフェイス、長島です。

僕もサンデー豊福みたいな愛されるニックネームが欲しいです←

 

 

さて

今回のブログは、少し重い内容です。タイトルの通り。

それと、被災地の廃墟を撮った衝撃的な写真がありますので、そういったものが苦手な方は、残念ですが今回の更新はご注意いただくようお願いいたします。

 

 

 

この世の中には、生きている限り、避けては通れないものがあります。

どんなに公正に、正直に生きても、

どんなに卑劣に悪徳に生きても、

平等にやってくるもの。

 

それを、人は天災と呼びます。

天災とは、一般には自然災害を指します。

地震、雷、火事、親父。

あ、違う。他に台風や豪雨などもありますね。

 

僕の住むこの静岡だって、もう20年も前から

「東海地震が来るぞ」

と脅されています。

義務教育では厳しい避難訓練をどこでもやっている静岡県。

東日本大震災を受けて、津波への対策が急ピッチで進められています。

3.11の直後にあった富士宮の地震では、数人のけが人のみだった静岡県。

覚悟はできている。

つもりです。

けど、出来るならば、来てほしくない。

そんな東海地震。

 

しかし、そんな静岡県民の心配をよそに、日本各地では大きな地震が頻発しています。

新潟中越地震、十勝沖地震、そして未だ人々の記憶に深い傷跡を残している東日本大震災。

そして、今年起きた熊本地震。

日本はどうなってしまうのか。

静岡はどうなるのか。

南海地震、東南海地震、東海地震の連動型の南海トラフ巨大地震という脅威が僕達を脅えさせます。

地震は、天災だ。

いつ来るかは誰にもわからないし、来てしまったら、どうしようもない。

だけど、被害を減らすことは出来る。

過去の悲惨な天災に目を向け、

どうしたら、次は、もっと被害を減らせるのか。

みんな、必死に考えています。

 

 

さあ、そこで自分は一体何が出来るのだろうか。

情報システムを学ぶ大学院生として、

教育現場に立つ教員として、

舞台に立つ役者として。

 

それを考えるために、僕は天災の爪あとを見てきました。

 

2年前、大学の同期と共に東日本大震災で津波被害を受けた南三陸町、陸前高田、石巻などを訪れました。

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これは、大川小学校という、石巻にあった小学校の跡地です。

ここは、津波で大きな被害を受け、そして、多くの犠牲者を出した場所でした。

何もない更地。

人々が少しずつ積み上げてきた営みの証を無残にも流す自然の暴力。

その破壊力を、数年立った地で、十分に味わいました。

 

そして今年。

先週のブログで、九州へ旅行に行ったことを報告しました。

実はその旅行、メインの観光は阿蘇周辺でした。

阿蘇といえば、熊本地震の震源地の近くにある有名な活火山阿蘇山を有する観光エリアです。

南阿蘇では、大きな土砂崩れに巻き込まれ、数名の大学生が死亡するという悲惨な事故がありました。

そして、土砂崩れに巻き込まれ、阿蘇大橋が崩壊。

当時、阿蘇大橋を車で走行していた大学生が行方不明になり、最近発見されるというニュースがありました。

当時、地震によって地盤が緩んだところに、猛烈な豪雨が九州地方を襲いました。

その時に、阿蘇五岳、外輪山含め、多くの場所で土砂崩れ、地すべりが発生したそうです。

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こちらは南阿蘇で撮影した地すべり現場のひとつ。

本来、阿蘇は緑に覆われた雄大な景色だったそうです。

初めて阿蘇を訪れた僕は、茶色い地面をあちこちでさらけ出している阿蘇の風景は、”もともとそうだった”と思っていました。

けれど地元の人に話を聞くと、地震と豪雨によって起きた地すべりだと教えてくれました。

2回の地震と1日の豪雨が、熊本の風景をガラリと変えてしまったそうです。

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こちらも、大きな地すべりの現場を遠くから撮ったものです。

多くの道が通行止めになっており、工事による通行規制の箇所もたくさんありました。

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こちらは、熊本地震で倒壊した阿蘇神社の本殿。

復旧の目処は現時点ではついていないそうです。

 

 

被災地の現場は、あらためて心に深い悲しみを落としてきます。

現地の人は、もっと辛く、悲しい思いをしたでしょう。

それこそ、遠く離れた静岡に住む僕には想像もできないくらいの。

だけど、そんな被災した現場にいても、

元気に明るく振る舞う地元の人を観ると

なんかこっちも、勇気をもらう気がするんです。

僕に出来ることなんて、大したことはありません。

せいぜいなけなしのポケットマネーから義援金を寄付するのが精一杯です。

 

こうやって実際に被災地を旅して、現地にお金を落とすことくらいしかやれません。

こうして被災地をめぐって、写真をとって、それを記事にして、

端から見れば、自己満足に見えるかもしれません。

 

だけど、この目で現実を見ることは、

きっと大切なことだと思います。

 

ホンモノを見なければ、湧き出てこない感情もあります。

 

僕に出来ることはなんだろう。

 

考えても、考えても、

答えはなかなか出てこない。

 

だけど、これからも考え続けていきたいと思います。

 

そして、

今後避けられないであろう、来る天災に備え、

やれることをやり、

もしその天災に直面したのなら、

気持ちを強く持って、それを乗り越えて、生きたいと、そう願っています。

 

地震大国日本。

日本のどこを探しても、本当に安全な場所なんてないだろう、と言われるほど、地震とは切っても切り離せない関係にある日本。

怖いですね。

地震は怖いです。

そして、火山も多い日本。

火山も怖いです。噴火は恐ろしいものです。

 

だけど、良い事もあります。

 

火山が多いということは、温泉も多いということ。

九州にも有名な温泉がたくさんあります。

そして、僕自身も温泉に入るのが大好き。

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これは、由布院のとある温泉の源泉が湧き出る火口。

常に煙を出しており、ここが活火山であることを教えてくれます。

ゴーッという音が、この大地が、地球が生きていることを教えてくれるのです。

僕達人間、生き物が住むこの地球もまた、巨大な生き物ではないのかと、そう思う時があります。

僕たちは、そんな生き物である地球と、共存していかなければならない。

だから、天災と折り合いをつけ、乗り越えていかなければならないと、思うわけです。

 

 

9月1日は防災の日ですね。

 

静岡県では、各地で防災訓練が行われます。

ぜひ、近所の防災訓練に参加しましょう。

その経験が、きっといつの日か、役に立ってしまうからです。

 

 

備えあれば憂いなし

 

 

今やれることを、全力で。

 

長々となりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

エイトビート

長島弘志

 

 

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