温故知新その2
あなごです。
寒い冬がやっと去ったと思えば、もう梅雨の季節が近づいているようですね。
先日は屋久島で大雨のため、土砂崩れ等で登山客が200名余孤立するというとんでもないことが起きました。
静岡も大雨予報が出てたりするので、怖いですね。
明日の朝は大雨らしいです。電車とか止まらないと良いけど……。
さて、前回のブログでは新しいことを取り入れるムーミンバレーパークのことを書いたので、今回は温故知新の「温故」のほうを取り上げようと思います。
もう1週間以上も経ってしまったのですが、
そう、ムーミンバレーパークのあと、
そのまま埼玉与野まで足を伸ばし、
観てきたのです。コンドルズ埼玉公演。
タイトルはマドンナの名曲「Like a Virgin」
直訳すれば、処女のように。
意訳すれば、初心を持って
つまり、原点への回帰を目指した作品なのではないかと、
個人的には感じました。
当然、舞台機構を贅沢に、かつ大胆につかった最初の演出は見事です。
奈落を落として釣り堀にして、しかもみんなどんどん飛び込んでいくとか、
ダイナミックで命知らずというか、怪我人ゼロって、さすがプロ……って感じです。
そして、どこか荒削りで、最近観るコンドルズとは少し違った感触が多々ありました。
終わった後に言われて気づいたんですが、
今回、LEDもムービングも使ってないんですよね。
ただの灯体のみ。しかも俺の記憶が正しければ、色すら使ってない。
まるで原始的な、でも革新的な、そんな不思議な舞台でした。
やはり、考えていることも、やれることも、僕たちとは一線を画して違いすぎる。
だからこそ目標足り得る(実際はダンスカンパニーと舞台集団で、やってることは全然違うのだけど)
原点への回帰を確信したのは、恥ずかしながらエンディング。
いつもの特報がなくて、エンドロール中にやっていたこと。
あれ、もしかして、昔はこんな感じで宣伝してたのかな?
昔を知らないから、あくまでイメージでしかないけどね。
いろいろ見方はあるんだろうけど、
20数年も続けているコンドルズが、
今、あえて、原点に立ち返る意味は、意義はなんなのだろうと考えてしまいます。
それに比べれば、エイトビートなんてまだ3年くらいの年数しか経ってないんですが、
自分がエイトビートをやると決めたときの気持ち、
芝居をやろうと思ったときの気持ち、
芝居を続けていこうと思ったときの気持ち、
そうした初心を、常に忘れず、生きていきたい。
そう思った週末なのでした。
まさか一日で、温故知新の両方を見せられるとは。いや、ある意味コンドルズだけでも温故知新なのですけど……笑
故きを温め、新しきを知る

月曜担当 長島弘志