そこはアジア力を試される土地。 ~BIRDMEN再演まで52日~
先日仕事の都合で上野に立ち寄る機会があった。上野まで足を運んだらつい寄ってしまう場所。皆さんお分かりですね。
そう。
アメ横です。
既に正月商戦は終わった後だったが、まるで祭りを終えた後のような顔で接客をするダミ声のおっさん達の様相が新鮮で、それはそれで風情を感じられるものでした。
アメ横好きなんですよ。まぁアメ横というか、市場全般が好きなのですが。
太刀魚5匹で1000円だとか、あん肝500グラム250円だとか、例によって非常にテンションの上がる価格設定のアメ横だったのですが、結局なにも買わずじまいでした。
確かに安いけど、量が多すぎるんだよ・・・。
既に異次元空間と化してるうちの冷凍庫には入る余地ないし、あの量のあん肝なんて一人で食そうものならプリン体が内蔵で炸裂して痛風待ったなしでしょう。
まぁこの空気を味わえただけよしとするか。と、帰りかけたその時。とあるパワーワードが目に飛び込んできました。
「アメ横センタービル地下街」
勝呂さん、こういうものに目がありません。
いかにも怪しい入口。普通の人はあまり立ち寄らないであろう空気をビンビン感じます。
恐る恐る階段を降り真っ先に目に飛び込んできたものは。
すっぽん。活けの。
テンション爆増でした。
落ち着いて周りを見渡せば(実際落ち着いてなんかないんだけど)、なんに使うのか分からないハーブ。見たことない野菜。兎。鴨の頭。豚の鼻。牛と豚の内臓なんかほぼ全部売ってたんじゃなかろうか。
なにより面白いのが。
値段が分からない(笑)
中国語かな。円で表記してるのもあったけど、分からないのもかなりあった。
しかも周りでは大声で中国語やらタイ語やらで、日本人からしたら喧嘩かと見紛うレベルのボリュームで会話をしている。様子を見るに、値切っているようだ。
そして、まぁこれはただの被害妄想として捉えて欲しいが、明らかに一見で来た俺をうっとおしがっていた(笑)
いやー。それら全部ひっくるめて。
楽しい!
商品分からず言葉も分からず値段も分からず。
そもそも単純に、値段が安い。値切る必要もないんじゃないかというくらい。
ハツやハラミ、タンなど、日本人にも人気の部位がグラム70円前後で取引されている。豚牛バラ肉ですら大抵は100円を切っていた(2019年1月時点)。
アメ横センタービル地下街。そこはアジア力を試される土地なのだ。
ちなみにそこでは、豚のハラミとタンを買いました。
ネギ塩的に炒めたり、串に刺して単純に炙ったりと、酒のあてに存分にポテンシャルを発揮してくれました。次回は鴨の頭や兎等買って、調理にトライしてみたいものです。
東京に来る機会のある静岡人の皆さん!時間があれば「上野センタービル地下街」にGOだ!めちゃくちゃ楽しいぞ!
エイトビートアジア支局局長 スグロ