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スグロ流動物辞典 ~世界最南の地を統べる皇帝、コウテイペンギン~

最近Twitterの方でブログがあがると、父が「いいね!」を押すようになってしまった・・・。

父親にブログを読まれる恥ずかしさと、なんの悪気もない「いいね!」にどうしたらいいのか分かりません・・・。どうせこれも読んでんだろうなぁ。

父さんもうすぐ癌の手術だろう。こんなん読んでないで、手術に備えてさっさと寝てくれ。

コロナの影響で誰も見舞いや手伝いに行けないらしいが・・・頑張れ!

さて!

世の中にはたくさんの家族があり、たくさんの育て方がありますよね。

学歴主義だったり、放任主義だったり、それは家族の数だけ正解があるのでしょう。うちはどちらかというとゆるゆるだったなぁ・・・。

動物も色々な子育て方法がありますが、中には「そ、そんなやり方しなくても・・・!」というような、尋常じゃない育て方をする者もいます。

今日はその内の一匹をご紹介しましょう。

彼らは空を棄てた一族。世界最南の大陸に存在する帝国の皇位継承者!そう!!

皇帝ペンギンである!!

こいつらの子育て、マジで半端じゃありません。

彼らは秋から冬にかけての寒い時期に産卵期を迎えるのですが、その時期になると一斉に南極大陸の内陸へと移動を開始します。

 

その移動距離は150㎞を超える場合もあります。

 

皆さん想像してください。

 

 

マイナス50℃にも及ぶと言われるほどの極寒と、気を抜けば身体ごと吹っ飛ぶようなブリザードの中、ペンギンのあの歩くスピードで150㎞歩くのです。

 

 

過酷すぎだろ!

仮に150㎞の移動だったとして、静岡市からちょうど鎌倉ぐらいまでですよ!

しかもメスは鎌倉で産卵したあと、消耗した体力を取り戻す為にまた静岡市まで歩いて引き返します!ヘットヘトの中!もちろん極寒ブリザード!!

オスはと言えば、ひたすら鎌倉で卵を暖め続けます。その期間なんと・・・

 

メスが戻ってくるまでの数カ月!!

 

マイナス50℃、雪風荒れ狂うブリザードの中

 

何も食べずに立ったまま

 

暖め続けます!!

そしてご飯を食べて元気になったメスは

 

また歩きで

 

静岡市から鎌倉へやって来てオスと子育てをバトンタッチし、オスは

 

極限状態の中また鎌倉から歩いて静岡市に戻る

 

のだ!!

数か月立ったまま何も食べてないヤツが150㎞歩いて来た道引き返すってもう・・・

ちょっと異常すぎるだろ!

一説には「過酷な環境下の方が外敵が少ない為こういう行動をとる」とか言われてるけど、外敵なんて目じゃないくらい環境の方が脅威でしょう!実際過酷過ぎて死ぬやつ多いし!

俺は人間として生まれてスグロ家に育つことが出来て良かったよ・・・。

攻撃力:C

守備力:C

素早さ:D

特殊:B

総合:C

世界には他にもいろいろなぶっ飛んだ子育てがありますが、実は命のサイクルが短い虫の方がぶっ飛んでることが多いです。彼らの子育ては「命をかける」どころか「死ぬことが前提」の子育ても多いので・・・。

それらもいつか紹介しよう!

また明日!

それと父!

山場は手術じゃなくて、誰も助けにこない術後の入院生活だと思うけれども、頑張って!(笑)

ファイト―!!

スグロ

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