卒業
3月。
それは出会いと別れの季節。
どうも、エイトビートでデニールといえばこの男、あなごですよ〜!
突然ですが、
僕は春が好きじゃない。
思い返してみると、楽しい思い出よりも切ない思い出のほうが多かったから。
しかし、最近は嬉しい出来事ばかりだから、春も悪くない季節だなと勝手に価値観を改めている真っ最中である。
そんなことより、3月といえば卒業の季節だろうよ!
というわけで、いっくんほど学生感を出していなかった僕ですが、なんと先週の金曜日、ついに学生の身分を失うことに成功いたしました。
正確には卒業ではなく、修了、ですが。
無事、大学院を修了し、修士の学位を得ることができました。
修士ですよ、修士。英語で言うとMaster。響きがカッコいい。
学生と講師の仕事と芝居の三足のわらじを履いて駆け抜けた2年。
過ぎてみればあっという間だったというのが素直な感想です。
こうして学位を得ることができたのは、指導教員の先生や、同期、他にもエイトビートを中心に僕を支えていただいた皆様のおかげであります。
ここを借りて、感謝の意を。
本当にありがとうございました!
さそしてこれからもよろしくお願いいたします。
そんなわけで、ついにエイトビート唯一の学生はいっくんだけとなり、晴れて正式に社会人の仲間入りを果たした僕なわけでした。
まぁ、去年は社会人やりながら学生って感じだったんですけどね。
同じ大学の大学院に進学したので、同じキャンパスに6年間通うことになったのですが、
卒業ということでもう来ることが少なくなるのかと思うと、
なんと感慨深いというか、
切ないというか、
寂しい気持ちになっちゃうんですよね。
高い学費を払って選んだ大学院という道。
約3年前のあの日、
決まっていた内定を蹴ってでも選んだ、この道。
ペイできるほどのものをこの2年間で得たのかと言えば、ちょっと微妙……。
だけど、エイトビートのメンバーとなって、芝居に打ち込めている。
あそこで就職していたら、芝居の面白さを毛ほども知らずに芝居をやめていたのかもしれない。
こんなに芝居を好きにならなかったのかもしれない。
このチャンスを得ただけでも、大学院に行った価値はあったと思う。思いたい。
それに、たくさんの人とも出会えたし。良いじゃん?
だってチャンスって、お金払っても得られないことだってあるのだもの。
人生はまだわからない。
この2年間が有意義だったか無駄だったかは、この先の自分の人生が証明する。
振り返って、あの時の行いは無駄ではなかったと。
そう言えるように、生きていく。
加えて.
映画も舞台も学生料金で観れなくなったことが一番悲しい現実。
月曜担当 長島弘志