花火~最後の1ピース~
どうも、ラヴです。
いきなりですが、舞台って「花火」のようなものだと思うんです。
花火って、職人さんが実際に打ちあがった形をイメージしながら玉を作る。でも本当の打ちあがった姿は打ちあがったその時まで分からない。
また打ちあがってもそれは一瞬で消えてしまい、二度と同じものはできない。
舞台もほぼ同じで、稽古で動いたりしてはいるものの衣装だったり装置だったり小道具だったり。また大抵は実際の劇場ではなくどこかの稽古場で稽古するもの。
じゃあ実際に本番直前のゲネ(リハーサル)なら、同じステージだし小道具や衣装も揃っているし本番さながらにやるんだから…と思いきや、最後のいちばん大事なピースが埋まっていない。
それは客席。観に来てくださる人たち。
舞台は観てくださる人がそこにいて初めて完成するもの。
あの客席からの視線から受け取るパワーは、どうがんばっても稽古では感じることができません。
だからたくさん笑って、泣いて、悩んで、苦しんで、仲間と一緒に創ってきたものは、本番の幕が上がるその時まで本当の姿は誰にも分らないんじゃないかなって。
それに一瞬ではないものの、舞台も終わったら何かが形として残るわけではないし、同じ公演をやったとしても、100%同じものはできない。
だからこそ、その一瞬一瞬にこの半年間をぶつけることができるし、その一瞬一瞬のための半年間を過ごしてきた。
我々キャスト・スタッフ一同も初めて対面する本当の姿の「ACTION!!~シズオカ新撰組血風録~」まであと1週間。
その初めて見る本当の姿を、ぜひ一緒に楽しみましょう!
劇場でみなさんにお会いできるのを楽しみにしています。
それではまた来週。
本番のころは、梅ももう少し咲いてるかな?