愚かになろうぜ
雪が降った。
いつかの記事にも書いたが、エイトビートの中で実は唯一の都内在住だ。
静岡では滅多にエンカウントしなかった雪にも、なんだかんだ毎年触れる事が出来ている。
雪が降るとわくわくするのは、きっと僕だけじゃないだろう。雪国の人ならともかく、ほとんど雪の降らなかった静岡出身だからこそか。この非日常感にたまらなくわくわくするのは。
雪玉を投げ合ったり、雪だるまを作ったり、無駄に半裸になって駆け回ったり、巨人の足跡を作ったり。雪は関係ないけど、凍った水溜まりを思い切り踏んづけて、ただ割ったりとかね(笑)
雪はすごいな。なんて楽しい。
しかし雪の魅力はそれだけには留まらない。彼の真骨頂、底力はむしろここからだ。
仕事が………休みになる!
都内で雪が積もれば、交通機関は確実に混乱する。
電車は遅れ、止まり、その影響から車移動する人が増え、渋滞。事故という悲しい出来事も多く起こるが、とにもかくにも、交通機関をまったくあてに出来なくなる。
仮に稽古場まで行けたとしても、帰れるかどうかの保証はまったく無い。
よって積もるかどうか分からないけど、雪が降るならいっそ休みにしてしまおう。という動きになるのだ。
結果、休みになる。うひょーってなる。
急に出来た休みのわくわく感。万人誰しもが分かるハズだ。そして更に!外では雪がしんしんと降り続けているのだ。
都内の喧騒は薄れ、かすかに聞こえるは子どもの笑い声。
わくわく感は倍どころじゃ収まらないだろう。
お分かりいただけただろうか。これがお雪様、彼の御力なのである。
まぁ、しかしもちろん、良い事だけでは無い。
上記の通り、事故が爆発的に増えるからだ。事故と言っても、なにも車に限った話ではない。
転倒してしまったり、埋まってしまったり、遭難してしまったり、たくさんの事故が起こる。雪国に暮らしている方々からすれば、そもそも雪かきすらが本当に大変な事だろう。
何事も二面性を持っていると思っている。雪の楽しさや、そして怖さ。
人だってそうだ。
笑顔の裏では怒っているかもしれない。怒っている裏には愛情があるかもしれない。
人はとかく多面的な生物だ。
一面だけでは本当にソレを知ったとは言えないんだろう。
雪の楽しさも、怖さも、全てを知った上で好きと言えるか。
人の優しさ、狡猾さ、全てを知った上で好きと言えるか。
果たしてこれからくるバレンタイン、貰ったチョコの真意はなんなのか。
好きなのか。社交辞令なのか。またはその他か。超多面的。
世の日本男子諸君が最もそわそわし、そして計算高く、それゆえに愚かになるのがバレンタインデー。
またラヴさんは愛に溢れる記事を書くのかな。ラヴさんはホントに愛が(略)。
まぁ、多面的だからと言って多くを考え、びくびくし、行動出来なくなってしまうくらいなら難しく考える必要はない。
けど人を思いやるならば、芝居をするならば、多面的な視覚は、きっと必要になってくるような気がするんだ。
さぁ、今回は随分と長くなってしまった。さすがにそろそろ終わらなきゃな。
ぐっないべいびー、もうすぐ来るぜ、バレンタイン。世の男子諸君。一緒にわくわく、そしてそわそわしてこうぜ。
土曜日担当 ロッチ