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こえのかたち

みなさんどうもこんにちは、月曜担当の長島です!

 

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先日、仕事終わりにいっくん(大石)と映画を観に行きました。

観た映画は『聲の形』。

一人の少年が、過去の罪と向き合いながら一歩前に進む話。

ヒロインは聴覚障害を持っていて生まれつき耳が聞こえない。

小学校時代、それをネタにヒロインをいじめていた主人公。

主人公はいじめの主犯格として学級会で吊るし上げられ、逆にクラスメイトからいじめられるようになる。

そして、高校生になり、自分の未来に希望を見いだせず、死ぬことを決意した主人公が最期に、かつていじめていた女の子に会いに行くところから物語は始まります。

 

聴覚障害、いじめ。

とってもデリケートなものを扱った作品ということで、公開当初から様々な賛否両論の意見が飛び交っていたようです。

登場人物はクズばかり、という話を聞いた後に観に行ったものだから、余計に良くないイメージを持って劇場に足を運びました。

 

結論を言えば、人間的にできたキャラクターはほとんど出てこなかった。

 

漫画やアニメでは、現実にはありえないだろと思う心のきれいなキャラクターがわんさかいる。どの作品でも、まるで救済措置かのように存在する。

だけど、この作品にはそれがなかった。

故に、キャラクター面だけ掘り下げれば非常に辛い展開が待ち受ける。

テレビのCMでは、まるでラブストーリーかのように宣伝されているが、恋愛要素はこの物語の主軸ではないように思う。

 

多くの評論で語られていることだし、原作者自信も語っているけど、この作品で一番伝えたいことは、ディスコミュニケーションによる人との関わり合いの難しさ。

 

決して、いじめた過去も消しされるという話でもないし、障害者はこうあるべきという感動ポルノでもない。

それは、健常者でもないし、辛いいじめの過去もない僕だからそう思ってしまうのかもしれないけど、この作品が伝えたい事はそういうものではないと感じました。

 

娯楽映画だと思って観ると、恐らく後悔すると思う。

この映画は、人と人が関わり合うとはどういうことだろうかというのを、人間社会の汚い部分を余すことなく見せつけ、問いかけてくる作品じゃないかと思った。

だから、色々言っているけど、色んな人に観てもらいたい作品だなと思う。

 

ちなみに、制作会社は天下の京都アニメーションなので、作品のクォリティはばっちりです!

 

 

それに合わせて、たまたま、昔の映画の『Do The Right Thing』を観ました。

タイトルの意味は、「正しいことをしろ」。

こちらの映画もテーマは人とのかかわり合い、つまり「共存」。

こちらは、もっと直接的で、黒人の人種差別が主なテーマ。

しかしこの作品は、黒人が差別されている! ひどい! こんなことしちゃだめだ!

なんてことを言っているわけではない。

そういう現実がある、だけど、暴力では何も解決できない。

そういうメッセージが込められている。

 

『聲の形』も『Do The Right Thine』も、自分とは違う性質を持った人に対する、軽蔑、嘲笑、恐怖、決めつけ、そういったいろんな偏見から生まれるディスコミュニケーションをテーマにした映画でした。

双方とも、コミュニケーションについて、よくよく考えさせられる映画でした。

 

ぜひ、このブログを読んだ皆さんにも、観てもらいたい映画です!

聲の形は、静岡だとMOVIX清水でしかやっていないみたいですが……。

 

聲の形は、漫画が原作です。こちらも全巻買って読みましたが、映画とはまた違った視点に立てるので、こちらもオススメです。

 

長々と映画の似非評論みたいになってしまった……。

月曜担当 長島弘志

 

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