スグロ流動物辞典番外編 ~万物の創造主、空飛ぶスパゲッティモンスター~
空飛ぶスパゲッティモンスターとは。
2005年、アメリカカンザス州。
当地教育委員会で評決された事を期に産み出された、万物の創造主である。

きもちわりー!
ちなみに絡んでる糸状のものがスパゲッティ、両サイドについてるものはミートボールです。
今日は番外編!
動物の紹介とは切っても切れない関係の、「進化」の小話をするよ!
そもそもなぜこのスパモン(空飛ぶスパゲッティモンスター)が産まれてしまったのか。
それは2005年のアメリカカンザス州教育委員会で決められた、ある教育方針に起因します。
その教育方針とは………
『進化論と同列に、インテリジェントデザイン説も教えなければならない。』
というもの。
よく分かりませんよね、ご説明します。
これがまぁ、物議を醸したのだ………。
進化論とは、皆さんご存知ダーウィンさん。そう、毎週日曜日に国営放送でやってくるアイツですね。

進化論はあの方が出した仮説を元に発展した、動物の進化に関するれっきとした科学です。
一方インテリジェントデザイン説。
これはキリスト教文化の地域で根強い説なのですが、ざっくり言うと
「人には及びもつかないなんらかの強大な知性が、世の中の生き物を産み出した」
という説です。
なんらかの知性とかごまかしてはいますが、要は「キリスト教における神が世の中の全てを作ったんだよ」という事が言いたい、科学全否定の説なのです。ついでに他の宗教も否定しています。ちなみにこの説はかなりの支持率があったりしますよ。
しかし、この教育方針にブチ切れたのが科学者です。
そりゃそうですよね。
何百年と人間が追い続けてきた学問を否定されたようなものですから。
そこである男が立ち上がりました。

ボビー・ヘンダーソン氏である。
彼の言い分はこうだ。
「なんらかの知性とか言ってるけど、なら俺の考えたこの空飛ぶスパゲッティモンスターが動植物を産み出した可能性もあるよね?インテリジェントデザイン説を科学と同列に教えるなら、もちろんこの空飛ぶスパゲッティモンスターも学校教育で教えるんだよね?」
と言い出し、猛抗議したのだ。
そして彼はインテリジェントデザイン説をおもいっきり皮肉る為に「空飛ぶスパゲッティモンスター教」を創設。こいつが産まれたのである。

ちなみにオランダ、台湾では正式に宗教団体として認められており、日本にもちゃんと「空飛ぶスパゲッティモンスター教日本支部」が存在する(笑)
ほぼ無宗教の日本だと馴染みがないかもしれませんが、科学と宗教は折り合いが悪いのです。今日はそんな中生まれた小話でした!
最後に空飛ぶスパゲッティモンスター教の教義をいくつか挙げておしまいにしましょう!
気になる人はより調べ、もっと興味を持った人は入信してみるのも面白いかもしれないよ。
個人的に俺は入信しかけるほどインパクトがあって、好きでした!

・地球は空飛ぶスパゲッティモンスターによって造られた。そして地球に調味料としての塩をふりかけられた。海がしょっぱいのはこの為である。
・空飛ぶスパゲッティモンスターは、かつてあったビールが吹き出す山、「ビール火山」から酔って転げ落ち、頭をぶつけられた。この拍子にかつての恐竜は絶滅したのである。
・かつてエデンがオリーブの園にてオリーブの実を齧ったところ、固くて食べられなかった。そのエデンに「オリーブを挽いてスパゲッティにかける知恵」を授けたのが、なにを隠そうスパゲッティモンスターである。
・そのエデンがスパゲッティの魅力に目覚め、食べ続けたところタバスコを使い切ってしまった。それにお怒りになられたスパゲッティモンスターはエデンを楽園から追放してしまう。
・祈る時の言葉はアーメンではなくラーメン。
・教団に寄せられたお布施は「貧困をなくす」、「病気をなくす」、「平和に生き、燃えるように愛して、電話の通話料を下げる」為に使う。
など。ふざけすぎ(笑)
以上!
また明日!
スグロ